日本最大の製造業向けITソリューションの専門展「設計・製造ソリューション展(DMS)」は、製造業向けITソリューションが一堂に出展し、日常業務における課題解決のための、最適な製品・技術を効率的に導入・比較検討する場として、製造業の設計・開発部門、製造・生産部門、経営企画・情報システム部門などをはじめとする多数のユーザー・専門家にとって欠かせない展示会となっている。DMSには、製品群ごとに特設ゾーンが11設置される。
「省エネゾーン」には、工場・事業所向けの省エネ促進のための製品や、CO2削減ソリューションが一堂に出展。「高効率なLED照明、空調、断熱技術を取り入れたい」「節電のためにデマンド監視装置を導入したい」「低環境負荷型のものづくりを実現させたい」といった課題解決には絶好の機会である。「知的財産・技術戦略支援ゾーン」には、知財管理システムや社内の知財教育サポート、知財戦略に関するコンサルティングなど知的財産にかかわる製品・サービスが一堂に出展。「最新の知財管理システムを導入したい」「業務効率化のため知財に関する調査・翻訳・申請の代行を依頼したい」というユーザーの声を受けて新設された。
そのほかのゾーンは、ユーザーの間で導入が進む3次元CADをはじめ、CAM、PLM、PDMといったソリューションが一堂に集結する「CAD&PLM/PDMゾーン」と「CAMゾーン」、構造、機構、熱・流体、衝突、プラスチック射出成形などの解析ソフト、あらゆるメカニカルCAEソフトが一堂に集結する「CAEゾーン」、光造形や積層造型といったRP装置や、手軽かつ迅速に3Dモデルを造形できる3Dプリンタが集結する「ラピッドプロトタイピング/3Dプリンタゾーン」、SCM、ERPおよび生産管理システムなど製造業に向けたITソリューションが集結する「SCM/ERP/生産管理システムゾーン」、製造業向けのシステムの導入支援・コンサルティングや製造受託・請負、製造作業派遣、工場一括請負、EMSなどのアウトソーシングサービスを提供する企業が一堂に出展する「設計・製造アウトソーシングゾーン」、動画マニュアル、文書マニュアル、ナレッジマネジメントシステム、Eラーニングシステムなどの技術・技能伝承を実現するためのソリューションが一堂に集結する「技術伝承・技術者教育ゾーン」「図面管理・文書管理ゾーン」「3次元測定ゾーン」などがある。
中でもいま注目を集めている「3Dプリンタ」の実機が一堂に集まるのは注目される。主な出展メーカーは、スリー・ディーシステムズ・ジャパン、イグアス、SOLIZE
Products、東朋テクノロジー、武藤工業、エイチ・ティ・エル、NTTデータエンジニアリングシステムズ、キーエンス、シーケービー、シーフォース、シーメット、ストラタシス・ジャパン、ディーメック、田邊研電、豊通テクノなど。
専門セミナーも開発期間短縮、コスト削減、環境技術などの課題解決に役立つ12のセッションで開催される。基調講演は本田技術研究所四輪R&Dセンター常務執行役員三部敏宏氏が「自由な移動の喜びと豊かな持続可能な社会実現のために~Hondaの次世代自動車開発の取り組みと未来」と題して20日午前10時~11時30分に、特別講演は『ものづくり新時代を生き抜く秘訣を語る!』のテーマのもと、東京大学ものづくり経営研究センター長で、同大大学院経済研究科藤本隆宏教授が「日本のものづくりとIT~設計から発想する良い流れと強い現場づくり」、リコーIT/S本部石野晋之本部長が「リコーの構造改革とグローバルIT戦略~コスト削減、IT活用による改革事例」と題してそれぞれ行う。日時は19日午前10時~11時30分。