「機械要素技術展(M―Tech)」は、製品の研究開発のための最適な機械要素・加工技術を効率的に導入・比較検討する場として多数のユーザー・専門家にとって欠かせない展示会。
同展の最大の特徴は、出展ブースに常駐する専門の技術者と来場者の間で、開発・設計・試作のための詳しい技術相談がその場で活発に行われることだ。「コストダウンを図りたい」「小型・軽量化したい」「品質向上を図りたい」など日頃から抱えている課題の解決につながるヒントがある。
会場の随所で実際に出展製品を手にとって、製品の機能や技術の特徴を比較検討し、最適な機械要素・加工技術の導入に向けて技術相談や試作依頼が行われる。例年、同展をきっかけに様々な特注品が誕生しており、技術力のある企業と来場者との絶好のビジネスの場になっている。
同展では、また、18の専門フェアが特設される。今回から難削材加工フェアと接合・溶接・切断フェアが新設されるほか、金属、樹脂などの大物、厚物、長尺加工技術の「大物・厚物加工フェア」、金属、樹脂などの微細、超精密加工技術の「微細・超精密加工フェア」、軸受、ベアリング、リニア装置、歯車、変減速機、ベルト、チェーンなどを集めた「モーション技術フェア」、ねじ、ナット、リベット、ボルト、ワッシャー、各種ファスナーなどを一堂に比較検討できる「ねじ・締結技術フェア」、各種ばね製品・ばね加工技術が集結する「ばねフェア」、エンプラやセラミック、金属・非鉄金属などの各種材料、樹脂・金属に関する様々な加工技術・製品が集結する「機械材料・加工技術フェア」、あらゆる試験機器および計測機器、センサ・スイッチが出そろう「試験・計測機器/センサフェア」、バリ取り、エッジ仕上げに関するあらゆる技術・機器を一堂に集めた「バリ取り・表面仕上げフェア」、表面コーティング、めっき、熱処理をはじめとする表面処理・改質技術、製品が一堂に集結する「表面処理・改質フェア」、そのほか「油空圧機器フェア」「工具フェア」「モータフェア」「部品供給・検査フェア」「機構部品・関連製品フェア」「洗浄フェア」「企業・工場誘致フェア」などが設けられている。
また、「バリ取り・表面仕上げフェア」と併催でバリ取り技術について基礎から応用事例まで体系的に学ぶことができる専門セミナーも開かれる。
バリ発生のメカニズムから抑制技術、バリ取りツールや自動化技術の最新動向や効率的な加工事例などの応用事例も学べる。