オリエンタルモーター（東京都台東区東上野４―８―１、TEL０１２０―９２５―４１０、倉石芳雄社長）は、データセンターや工場など連続稼働設備が増える中で、寿命10万時間を実現した長寿命ＡＣ／ＤＣプロペラファン＝写真＝の拡販に注力している。14日にはＡＣタイプで新製品の追加とフィンガーガード付きの価格改定を実施し、シェアアップへ販売攻勢をかける。
同社の長寿命プロペラファンはＡＣタイプのＭＲＥシリーズ、ＤＣタイプのＭＤＥシリーズがある。
軸受の温度上昇の低減を図るとともに、ボールベアリングのグリース劣化を抑え、大型化によって耐振動・耐衝撃性を向上させた。また、回路や締結部の長寿命化及び故障率低減の設計を行っている。機種によっては、万一の送風能力低下、停止に備え異常を早期に検知できる機能も備えている。
その結果、同社製従来品と比べ、寿命が約３万５０００時間から約10万時間へ延び、約11年間の連続使用に耐える性能を実現した。メンテナンスの時間延長が可能になり、トータルコストも55％以上削減できる。
今月14日には、ＡＣタイプＭＲＥシリーズで単相２２０Ｖ／２３０Ｖ／２４０Ｖを追加しラインアップを充実した。また、フィンガーガード、取り付け用ねじ、延長ケーブルのセット品の価格を引き下げた。
同社では、連続稼働中で停止できない装置、立ち入りが難しい場所、停電時のバックアップ用装置、データセンターなどの装置、連続稼働する工場設備などメンテナンスのしにくいところや高信頼性が求められる装置向けに積極的に販売していく。
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