アズビルは、天然ガスカロリーメーター「GasCVD」=写真=の国内向けの販売を開始した。欧州向けは昨年6月から販売を行っている。標準価格はベーシックモデルで41万8000円から(製品本体のみ)。販売目標は2014年度までに全世界で2000台、10億円の売り上げを計画(サンプリング装置込み)。
天然ガスは、国や地域によって成分比が異なり、ガスの公正な取引や燃焼時の熱量を一定に保つためには、熱量の正確な計測が求められる。計測は従来、熱量の計測にはガスクロマトグラフィーが多く使用されてきたが、コストが高く、分析時間も長くかかっていた。GasCVDは、既存製品にはない小型・軽量・低価格で、約5秒(90%出力)の高速応答を実現しており、天然ガス受入基地での熱量調整工程の効率化に貢献。
また、サンプルガスなしでプラスマイナス1%RD(リーディング)の高精度を実現している。
さらに今回、IECExおよびATEXに加え、日本のTIIS耐圧防爆を取得したことで、国内市場で要求される13Aガスにも適応が可能になり、国内の天然ガス関連施設で使用もできる。