鳥居電業は、1925年創業と今年で88年目を迎えた、長い社歴を誇るFA制御機器商社の草分け的な存在である。
国内の営業拠点は、東京・秋葉原の本社を中心に、千葉、埼玉、神奈川、茨城などの関東圏のほか、福岡に営業所、岩手と長野にサテライトオフィスを設置し、また中国にも、上海に現地法人「拓麗自動化商貿」を2006年に設立して、日系企業を中心としたサポートを行いながら、国内とリンケージした取り組みで大きな効果を生み出している。
FA商社として「制御とメカの融合」と「スピード化」に力点を置いて、顧客へのソリューション活動を展開している同社の強みは、システムサポート力が充実していることである。その根底には、商社の基本は「人」であるという方針がある。従って、社員の教育には継続して注力しており、社員一人一人が1年間の「チャレンジ目標」を掲げて、自己のスキルアップに取り組んでいる。その一例として、社内に4人のSE技術者や、空圧機器の国家検定有資格者でCKDの資格試験合格者が12人もいる。
顧客との打ち合わせや調整を1人で直接行えるレベルの高い対応力は、顧客との信頼関係を構築し、同社の技術力アピールにつながっている。
同社は、医療器や医薬品向けの販売で従来から強みを持っているが、今後もこの分野向けの販売を強化する一方、このほど扱いを開始したハネウェル社のセンサーやコントロール機器の拡販にも取り組むことで、商品と顧客の幅を広げていく。
今後も、顧客満足につながる商品と販売施策を進めていく。
(http://www.tois.co.
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