【名古屋】CC―Link協会(CLPA)が展開する産業用のオープンフィールドネットワーク「CC―Linkファミリー」がこのほど、中国国家標準規格「GB/Z」、日本工業規格「JIS」、半導体業界基準「SEMIスタンダードE54」を取得した。
CC―Linkファミリーは、これまでにも様々な標準規格を取得しているが、今回、高品質のものづくりを誇る日本、巨大な市場を持つ中国、さらに製造工程に高い精度が求められる半導体分野でそれぞれ標準規格を取得したことで、グローバル展開に一層弾みがつくものと見ている。
中国国家標準規格「GB/Z」は、CC―Linkの安全通信機能である「CC―Link
Safety」が、中国国家標準化管理委員会から、中国の指導性技術文書として正式に認証を受けた。
中国では自動車や半導体、液晶などの製造設備を中心に、安全化に取り組む需要が拡大しており、既に「GB/Z」規格を取得しているCC―Linkに加えて、各種の産業用安全ネットワークに先駆けてCC―Link
Safetyが国家規格を取得したことで、これらの普及が進むものと見込まれている。
日本工業規格「JIS」は、CC―Linkが日本工業標準調査会から、認証を受けたもので、CC―Linkが国際フィールドバス標準IEC61158に包含されていることを国内に周知することに結び付き、普及の加速を期待している。
「SEMIスタンダードE54」は、フィールドネットワークの「CC―Link
IE
Field」が、半導体業界の国際的な工業会であるSEMIから認証を受けた。
今回の規格取得により、日本国内だけでなく、海外を含めたグローバルレベルで半導体や液晶の製造装置へのCC―Link
IE
Fieldの採用につながる。