大阪自動電機(大阪市旭区大宮4―20―18、GEL06―6951―2331、与田清社長)は、安全対策関連への取り組みを強めている。同社の安全対策製品は、フットスイッチが各種の産業用機械・医療機器などに採用されているが、最近はテープスイッチやマットスイッチが安全対策用に引き合いが増えている。
テープスイッチは、リレー負荷の開閉による長寿命が特徴で、切断加工使用や円筒形状(R50以上)など、曲がった場所や狭い場所への取り付けや、接着剤や両面テープによる取り付けも可能。
テープスイッチや、テープスイッチを内蔵したマットスイッチは、工場の産業用ロボットや工作機械周辺などのセーフティエリア確保、立入禁止ゾーン、自動ドアや扉の挟まれ防止、防犯用途のほか、防水処理強化製品では屋外用途など、産業分野から民生分野まで幅広く採用されている。
同社では、「FA現場でのさらなる安全対策・安全エリアづくり」をテーマに、これらの製品とフェイルセーフコントローラ(断線検知器)を組み合わせた提案活動を積極的に行っている。
フェイルセーフコントローラは、断線確認回路でマットスイッチやテープスイッチと併せて使用することで、万一、電源側のトラブルやスイッチ回路の断線、停電が起こった場合も、スイッチを動作させた時と同じ出力が得られるので安全である。さらに、リレー接点がOFFになることで非常停止回路が作動し、機械や装置を停止させる。
同社では、CEやTUV、cUL認定の同コントローラもラインアップしており輸出にも対応できる体制を整えている。
一方、中核製品のフットスイッチは、医療機器に搭載されて海外に輸出されるケースが増えており、CE規格などの国際規格を取得するなど、グローバル体制を構築している。特に、医療機器用フットスイッチは、保護等級IEC60529/IP28相当で高い防水性能を持ち、医療電気機器の国際安全規格IEC60601―1に準拠している。
マイクロスイッチ内蔵タイプは幅広いカスタマ対応が可能で、X線装置や超音波診断装置、医療用レーザー装置、医療用ベッドなどに、リードスイッチ内蔵タイプは高い接触信頼性が特徴で、高度な信頼性が求められるX線装置やCT装置、MRI装置などに展開を図っている。