オムロンは、EtherCATスレーブターミナルNXシリーズのセーフティコントロールユニットとして、セーフティCPUユニット「NX―SL3300」(標準価格7万5000円)、セーフティ入力ユニット「NX―SIH400/NX―SID800」(同3万円/5万円)、セーフティ出力ユニット「NX―SOH200/NX―SOD400」(同2万5000円/3万5000円)の販売を開始した。いずれも同社のSysmacオートメーションプラットフォーム対応品で、マシンオートメーションコントローラNJシリーズのシーケンス制御とモーション制御に、安全制御も統合可能にした。
セーフティコントロールユニットには、Safety
over
EtherCATプロトコルを搭載しており、1つのEtherCATネットワーク上で、安全制御用データと標準マシン制御データ(シーケンス、モーション)の混在が可能で稼働できる。
セーフティ入力ユニットには、生産機械の危険エリアへの作業者の侵入を検知するセーフティセンサやセーフティスイッチを、セーフティ出力ユニットには安全機能を搭載したサーボ機器やインバータなどを、直接接続可能で、安全機器の選定や接続性評価にかかる工数削減につながる。
また、入力―制御―出力の安全機器を同社品に統一することで、パフォーマンスレベル(PL)の確認も容易。
さらに、オートメーションソフトウェアSysmac
Studioに安全制御を追加したことで、従来、安全制御の設計時にシーケンス制御、モーション制御とは別に、設計、検証、デバッグ、試運転調整、立ち上げ、改善、機能追加などの安全独自の設計サイクルを実施していたのを、シーケンス制御、モーション制御と同じ操作導線、同じGUIで安全制御設計が可能になり、スムーズに設計を進めることができる。セーフティ入出力ユニットは幅12ミリと薄型で、従来の同社端子台タイプEtherCATリモートI/Oに比べて占有幅を約70%削減でき、装置や制御盤の小型化に貢献する。