横河メータ&インスツルメンツ(東京都立川市栄町6―1―3、GEL0120―137046、金子洋社長)は、差圧・圧力伝送器などのフィールド機器の校正を効率よく行える機能を備え、かつハンディタイプとしては最高クラスの高精度を実現した圧力キャリブレータ「CA700」=写真=を発売した。価格は53万円。2013年度600台、14年度1200台の販売を計画。
新製品はシリコンレゾナントセンサの搭載で、ポータブルタイプのキャリブレータとしては最高クラスとなる誤差ブラスマイナス0・02%rdgの高確度な圧力測定が行える。
また、電流・電圧についても誤差ブラスマイナス0・015%rdgの高確度で発生・測定が可能。これにより、圧力伝送器などの校正に必要な圧力、直流電流の入出力テストを高い精度で行える。電流・電圧双方の発生・測定が可能。また、圧力伝送器、圧力スイッチの校正手順を内蔵メモリに記憶しており、校正作業を確実かつ効率的に行え、さらに、調整前と調整後のデータ、誤差率を記録することもでき、機器診断や保守頻度の判断に役立ち、保守の質の向上につながる。
そのほか、測定レンジがマイナス80k~200kPa(キロパスカル)マイナス、80k~1000kPa、マイナス80k~3500kPaの3モデルをラインアップしており、1モデルで対応できるレンジが広いため、測定するレンジに応じて多種のキャリブレータを用意する必要がない。
用途は、スタートアップや定期点検における差圧・圧力伝送器や圧力スイッチの校正、入出力性能試験、タンクや配管の気密性試験など。