アズビルは、汎用光電センサHP7シリーズに、透明体の検出に威力を発揮するリフレクタ形の「HP7―C」を追加、4日から販売を開始した。価格は1万2000円から。初年度1万個、3年後3万個の販売を計画している。FPD(フラットパネルディスプレイ)、ガラスウエハ、ペットボトル、プラスチックケース、瓶、フィルムなどの透明体の検知は、検出する対象物がある時とない時の光量差が少ないため、その微小差を安定して検出するのが難しくなっている。
新製品の「HP7―C」では、新たな半導体を採用することで透過率90%以下の少ない光量変化の透明体でも2%の低ヒステリシスを実現、微小な光量差でも安定した検出を可能にした。同時に、オートチューニングと優れた温度特性技術を合わせることで、従来困難だった透過率が高い検出体や、食品工場、包装機械など周囲温度変化のある環境下でも受光感度変動を低く抑えるアルゴリズムと温度補正機能を内蔵することで正確な検出ができる。
さらに、センサ本体と組み合わせて使用する反射板がセンサ本体から最短で50ミリの位置に設置可能なため、小型の瓶検出など、センサと反射板間が100ミリ以下の取り付けスペースの狭い場所への設置や、検出距離が短いアプリケーションにも対応可能。
そのほか、設置距離は50~500ミリと広く、多様な用途に対応できる、オートチューニングにより、微妙な感度調整を要する透明体検出の感度設定が簡単でばらつきなくできる、光源には目視が容易な赤色4元素LEDの採用で光軸調整が短時間で確実に行えるなどの特徴を持つ。