河村電器産業の計測機能付住宅用分電盤「enステーション
EcoEye」は、「JECA
FAIR2013~第61回電設工業展~」で、国土交通大臣賞を受賞した。同社の製品は、8回連続の受賞となった。
「地球温暖化対策」「CO〓削減」が叫ばれるなか、住宅のエネルギーマネジメント(HEMS)が注目を集めている。
そこで、今回の住宅用分電盤「EcoEye」は、分電盤本来の分電、配電、電路保護の機能とともに、住宅の電気、ガス、水道といったエネルギー使用量を計測し、HEMSシステムにこれらの情報を迅速かつ正確に提供することを狙いとしている。
「EcoEye」は、分岐回路の計測に新開発の磁場検出方式の小型電流センサーを採用、LED照明や大型家電の待機電力など、数ワットの微小電力から分岐回路定格の2kWまで広範囲にわたって正確に電力計測を行うことができる。また、同社の住宅用分電盤「enステーション」をベースに、小型電流センサーの採用と計測装置類を分岐ブレーカ形状にすることで、専用の機器取り付けのスペースが不要。
その結果、同社のenステーション分岐36回路品で、横幅サイズ470ミリと、計測機能付住宅用分電盤の中で、業界最小寸法を実現し、住宅の壁面に容易に設置することができる。その他の計測回路の追加や、拡張性も格段に向上している。
通信には、HEMSの標準規格である「ECHONET
Lite」を採用。HEMSゲートウェイと通信計測ユニットは、LANケーブルでつなぐだけで容易に接続でき、HEMSの上位システム対応機器との連携が可能。
システムベンダーにとっては、主幹回路、分岐回路はもちろん、太陽光発電連系回路などがまとめて計測できるため、よりきめ細かいHEMSサービスを提供できる。
施工業者にとっても、住宅盤裏面の開口面積が広いため、入線作業が容易に行え、ブレーカ配線は電線を差し込むだけで、差込確認が一目で認識できるというメリットがある。
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