IDECが尼崎事業所を開設防爆器の本格生産開始

IDECが、兵庫県尼崎市に建設を進めていた尼崎事業所(兵庫県尼崎市潮江5―8―10、GEL06―6420―8171)=写真=がこのほど竣工し、7月16日から防爆機器・システムの本格生産を開始した。

同社は、防爆セミナーを全国展開するなど、防爆関連事業に注力しており、今後同事業の強化・拡大を図る。

これまで同社は、防爆機器・システムの生産を京都事業所(京都府長岡京市)で行ってきたが、老朽化していたため、新しく開設した尼崎事業所に生産拠点を移転したもの。

尼崎事業所は、投資額25億円(建物8億円、土地17億円)、敷地面積1万2800平方メートル、延べ床面積4375平方メートルで、防爆機器・システムの製造が中心となる。

新しい生産技術要素を取り入れながら、これまでの生産形態にとらわれない刷新された生産ラインを構築しており、製造リードタイムの短縮や、在庫の削減、単位面積当たりの生産性アップなどを推進する。

同社は、防爆関連機器の国内トップメーカーとして、顧客対応力の強化や、海外規格適合製品の投入などを推進している。

特に最近では、本質安全防爆構造のリレーバリア製品が伸長しており、2013年3月期の防爆防災関連製品の売上高は、前期比5・7%増の15億3400万円。

また、危険場所でのシステム構築に必要な防爆制御機器を顧客のニーズに合わせた提案活動として、全国各地で防爆セミナーを開催している。防爆規格に関する国内外の動向や規格内容、電気機器の防爆化や点検・保守など、実務レベルで役に立つ防爆の知識を提供している。

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