国内製造業は、能力増強型から効率・省エネ型へ生産構造の一大改革期を迎える中で、オートメーションと計測の先端技術が一堂に集結する「システムコントロールフェア2013(SCF)」と「計測展2013TOKYO」が初めて合同展を11月6日から3日間、東京ビッグサイトで開催し、180社・団体(884小間)が製造業向け最新技術・製品を披露する。
国内では、多品種少量型工場や能力増強工場のマザー工場など含めた川上産業から川下産業では生産性向上と省エネの両立が必須の条件になるため、その原動力である「制御」と「計測」の総合展は大いに注目を集めており、5万人以上の来場が予想される。2013国際ロボット展との相互入場も行う。
SCF(主催=日本電機工業会、日本電気制御機器工業会)は、わが国を代表するオートメーション総合展。FA分野を始め広く産業や社会インフラ分野の自動化・制御に関する最新技術や新製品を発信し、国内外の多くの技術者が来場する国際的な見本市に成長している。
今年の展示会は、国内外の110社/団体、600・5小間の規模で開かれる。FAコントロールシステム・機器、CAD/CAMシステム、アクチュエータ、情報伝送装置・周辺装置、自動認識装置・自動検査装置、電源装置・機器、駆動制御装置、配電機器、安全制御機器、制御コンポーネント、FAソフトウェア、省エネ・環境・関連機器、その他関連システム・機器が実演を交えて出展される。
計測展2013TOKYO(主催=日本電気計測器工業会)は、計測・制御の最先端技術を紹介する専門展として高い評価を得ている。
今年は70社/団体と工業会10委員会が283・5小間で最新情報・製品を公開する。出展製品は、電気計測器、FA用計測制御機器、PA用計測制御機器、指示計器、電力需給計器、電子応用計測器、環境計測器、放射線計測器、表示監視機器、計測制御ソフトウェア、省エネ・新エネ関連機器、その他FA関連やPA周辺機器など多彩な製品群が登場する。
なお、基調講演やカンファレンス、出展社セミナーなど両展示会との共同イベントも催される。
電力危機以後、工場ではエネルギー利用の最適化と生産性向上の両立技術が注目を集めている。生産とエネルギーの見える化に取り組み、生産設備の改善で稼働率を高めることで可能となる。
それだけに、今回のオートメーションと計測の合同展は、来場者にとってソリューションに役立つ情報が得られる絶好の機会といえる。