安川電機は、電源回生ユニット「R1000」を7月1日から販売開始した。機種は200V級3・5kW~73kW、400V級3・5kW~150kW。価格はオープン。新製品は、既発売のマトリクスコンバータ「Varispeed
AC」や、電源回生コンバータ「D1000」とともに、「安川回生省エネユニットシリーズ」として、捨てていたモータの回生発電エネルギーを電源側に戻すことにより、機械設備の節電に貢献するもの。
電源回生ユニット「R1000」は、モータの制動トルクが、制動抵抗方式の125%(10秒)が150%(30秒)にアップしており、連続回生運転で機械装置のブレーキ力が向上する。
特に、クレーンなどの昇降機械に使用することで、54%のさらなる省エネが手軽に実現できる。
また、アナログ出力や通信ネットワークなどを使用することで、消費電力量・節電電力量・積算電力・電気代など様々な「見える化」データが簡単な操作でモニターでき、操作性も同社の1000シリーズインバータと同じ感覚で扱える。
さらに、寿命診断予測により、寿命部品のメンテナンス時期(目安)を事前にアラーム信号出力した予防保全ができ、万一のトラブルでも、パラメータバックアップ機能付き着脱式端子台の採用により、故障時でも制御信号の配線作業やパラメータの再設定が不要となっており安心して使える。
そのほか、パソコンを使って、回生効果シミュレーションプログラムによる減価償却のシミュレーションで導入時の費用対効果が簡単に確認できる、世界規格のCE、UL、CSA、RoHSに準拠し、各種フィールドネットワークにも対応するなどグローバルな市場でも使える、などの特徴を持つ。
今後、200V級3・5kW~105kW、400V級3・5kW~600kWなどの機種拡大を計画している。