三菱電機は「センサレスサーボ」として、専用ドライブユニット「FR―E700EXシリーズ」(標準価格7万4800円)とセンサレスPMモーター「MM―GKRシリーズ」(同5万7000円)を7月31日から発売する。2013年度5万台を販売予定。専用ドライブユニットは、PMセンサレスベクトル制御により、エンコーダーなしで電圧および電流からモーターの速度と位置を検出して、高精度な速度制御や位置決め制御が実現できる。しかも負荷変動(0~100%)に関係なく安定した速度で運転や位置決めを実現でき、位置決め精度〓〓1・8度となっている。
センサレスPMモーターは、エンコーダーを持たない小型モーターのため、同社の誘導モーターの体積比で96%減、サーボモーターの体積比26%減となって機械の省スペース化につながる。また、冷却ファンがなく低騒音であり、クリーンルーム内でも使用可能で、IP65の保護構造により、水やほこりに強く信頼性の向上にもつながり、多種多様な機械・装置に使用できる。
さらに回転子に強力な永久磁石(高性能磁石)を組み込むことで、モーター効率向上と、機械・装置の消費電力の低減により省エネ化につながる。ドライブユニットは、0・1~0・75kWまで4シリーズ・4種類がある。