電気接触関連機器の大手メーカーであるWashiON共立継器(長野県下諏訪町4684―1、GEL0266―27―8910、宮川昭二社長)は、制御機器業界が厳しい状況にある中、今9月期業績がデータセンター向け電源切換開閉器などの好調により増収の見通しにある。来期も売上高33億円の増収益を計画している。
同社は電気接触関連機器の大手メーカーとして電源切換開閉器、高圧電磁接触器、直流電磁接触器、工業用端子台、電動車両関連機器を国土交通省、日本放送協会、JRグループ、NXECOグループ、水資源開発公社、電力会社、自治体、病院など公共施設、電気、機械、輸送機械など幅広い層に製造販売している。
昨年から今年にかけ設備投資の抑制で厳しい経営環境にあるが、新製品開発、新型移動展示車「WashiON号」による全国の取引先巡回などの積極策が奏功し、昨年9月期業績を数%上回る見込みである。
データセンターの電源設備やPDU盤向け高速電源切換装置などが好調であるほか、鉄道用リレー、DCコンタクタ、ビルや病院など向け常用/非常用電源切換器が堅調に推移している。
同社は、2014年9月期も増収増益を計画、データセンターのほか、鉄道、半導体製造設備、メガソーラー設備向け販売を伸ばす方針である。そのため、新製品開発に拍車をかける。
HKT形高耐圧端子台、CS1―10A形ソーラーリレー、定格絶縁電圧1000Vの遮断端子台、NN形パワーリレー、HVR形高速動作形三相電圧継電器、BMS2(X)―2形直流手動開閉器などの新製品を発売したほか、DC1000Vコンタクタを開発し、来期の業績向上につなげる。
また、移動展示車「WashiON号」による全国巡回も引き続き行う。