三菱電機は8月1日付で、ベトナムに2カ所のFAセンターを開設する。いずれも日系メーカーの進出が著しいベトナム市場に対応するもの。
開設するのは、ベトナム北部と中部地域をサポートする「ハノイFAセンター」と、南部地域をサポートする「ホーチミンFAセンター」で、いずれも三菱電機ベトナムのハノイ支社と本社内に開設した。人員はハノイが4人(うち日本人1人)、ホーチミンが3人。
三菱電機のFA製品(シーケンサー・インバーター・サーボ・表示器・NC)の技術相談・システム提案、エンジニアのトレーニングなどをベトナム語、英語、日本語(ハノイのみ)で行う。
ベトナムは日系製造業(自動車関連、電気電子部品等)の進出が加速しており、FA製品のさらなる需要増加とそれに伴う幅広いサービスニーズが見込まれている。
ベトナムへのFA製品に関するサービスはこれまでは、シンガポールの「アセアンFAセンター」、およびベトナムの現地代理店を通じて行ってきた。今回、同社の総合販売会社三菱電機ベトナム内の部門として開設したもの。
同社はアジア地域でFA製品の拡販を強化しており、とりわけ日系企業の立地が著しいASEAN市場を重視し、機器事業部のアジア事業推進部が国内外を一貫して所管する体制を敷いている。FAセンターも、今年6月インドネシアにも開設しており、シンガポール、タイと合わせて5カ所を設置している。
なお、今年2月にはインドにもFAセンターを開設している。