アズビルは、ボイラなどの熱源機器や工業用燃焼炉など幅広い分野で使用されている燃焼安全制御機器のラインアップとして、バーナコントローラ「BC―Rシリーズ」=写真=の販売を開始した。価格は7万600円から。初年度5000万円、3年後1億5000万円の販売を見込む。
燃焼設備では、2008年にJIS
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8415(工業用燃焼炉の安全通則)が改正され、昨年2月には国際規格ISOに整合したJIS
B
8407(強制通風式バーナ)が制定された。JIS
B
8407では、火炎検出器の入力によって安全遮断を行う制御機器であるバーナコントローラに関しては、JIS
C
9730に適合した設計、評価を行うことが要求されている。
BC―Rシリーズは、こうした規格の見直しや制定の動きを受け、新規格に対応して開発したもので、本体表示やモニタ出力など、使いやすさも追求した。
燃焼シーケンス、警報コードを本体前面の7セグメント表示で確認可能で、「不着火」「断火」などのモニタ出力で、制御パネルや離れた場所のパソコンに表示できる。また、試運転モードでバーナ調整時間を大幅に短縮できる。
なお同社ではBC―Rシリーズで、基本的な燃焼安全機能を持つBC―R20のほか、今秋以降に比例制御機能を有するBC―R30、オイルバーナ専用のBC―R10などを順次リリースする予定。