日本配電制御システム工業会(JSIA、丹羽一郎会長)は、配電制御システム検査技能審査試験を10月19日に全国8会場で実施する。検査技士は歴史ある業界の資格だけに、各社は資格取得を奨励、技術者の間でも検査技士への意欲が高まっている。受験申請締め切りは8月6日。各支部で受け付けている。
JSIAは1995年7月、配電盤類の検査技術者の知識、技能水準を審査証明し、技術者の職業能力の向上と社会的、経済的地位の向上に役立てることを目的に制度を新設。同年10月に第1回配電制御システム検査技能審査試験を実施し、その後、毎年秋に行っている。近年では顧客も発注先選定の目安にするなど評価が高まっている。
昨年の受験者は1級が99名(一昨年95名)、2級が154名(同114名)である。昨年の合格率は1級が38・4%、2級が45・5%であった。
合格者には「配電制御システム検査技士」の称号が与えられるため、配電盤類の検査業務に従事する技術者にとって誉れとなる。それだけに試験は難しい。
試験は1級、2級ともに学科と実技試験がある。学科試験は1級、2級とも多肢択一法。実技試験は筆記試験及びテスタを使用した模擬回路の短絡・開放の点検作業。受験資格は、2級は実務経験を問わないが、1級は実務経験3年(2級合格後は0年)。
なお、合格発表は12月。
今年の試験実施場所は次の通り。
▽北海道支部=ポリテクセンター北海道
▽東北支部=仙台市青年文化センター
▽東京支部=電設健保「へるすぴあ」
▽中部支部=名古屋中小企業福祉会館
▽関西支部=ポリテクセンター関西
▽中国支部=ポリテクセンター広島
▽四国支部=ポリテクセンター香川
▽九州支部=ポリテクセンター八幡。