三菱電機は、同社のタイでのFA機器販売代理店「エフエーテック社」を買収する。今年4月に設立した三菱電機ファクトリーオートメーションタイ(MELFT)に、エフエーテック社と三菱電機オートメーションタイ(MEATH)のFA機器・NCの販売・サービス部門を統合し、今年9月から新体制での営業を開始する。
エフエーテック社は1992年設立で、資本金300万バーツ(約900万円)。従業員数は約80
人。
20年以上にわたって高い技術サポート力を背景に、自動車関連の製造装置メーカーへ同社のFA機器、NCの販売・サービスを行ってきた。
今回、今後さらなる新規顧客開拓と既存顧客深掘りのためには、より強固で顧客密着型の販売体制と技術サポートの強化が急務と判断し、MELFTに統合するもの。
タイは自動車産業を中心に堅調な成長を継続しており、近年はASEAN各国とのFTA締結を背景とした海外企業による設備投資案件が増加するなど、さらなる成長が見込まれている。
同社では新体制下でのFAシステム事業の売上高として、17年度に200億円を目指す。