音羽電機工業(兵庫県尼崎市名神町3―7―18、TEL06―6429―3541、吉田修社長)は、SPD(サージ防護デバイス)の動作状況を把握し、SPDの接地線に流れたサージ電流レベルや日時などのデータを、内蔵のSDカードに記憶できる雷レコーダ「形式OLR―31P」(貫通型、標準価格9万円)と「OLR―31C」(クランプ型、同10万8000円)を発売した。
雷レコーダは、雷サージ侵入の有無を把握する従来のサージカウンタとは異なり、SPDに接続することで詳細な劣化日時を記録・表示することが可能になる。
電池駆動のため停電時も使用でき、雷被害要因の特定や事故原因の調査、新たな雷サージ対策、SPDや設備のメンテナンスの効率化など、SPD動作の「見える化」が実現できる。
サージ電流レベルは、100A、500A、1000Aで、その検出時刻を記録・表示する。最大許容電流は25kA。さらにSPDの劣化接点端子を接続することで、同端子が動作した時刻も記録でき、SPDの動作頻度や状況が把握できる。
データは、付属のSDメモリカード(2GB、最大記録数999件)にテキストデータで記録。専用ソフトを使用せずにパソコンで表示が可能で、データ記録時に接点を出力(a接点1秒間)する。電源は単4アルカリ乾電池4本を使用。
クラスIIのSPDが対象で他社製でも対応可能。接地線を通す貫通型(RoHS規制物質対応)と、接地線を外さずに設置できるクランプ型(RoHS規制物質非対応)がある。オプションとしてネジ取り付け用金具も用意。
太陽光発電システムや風力発電システム用、水処理施設用などに最適で、データ監視のほか遠隔監視も可能である。
SPDは、雷サージなど過渡的な過電圧を制限し、サージ電流を分流する機器。