リタール(横浜市港北区新横浜3―23―3、GEL0120―998―631、高村徳明社長)はこのほど、工作機械や各種産業機械の操作盤に使用されるサポートアームシステムの新製品として、「CP60/120/180シリーズ」の販売を開始した。
機械の操作盤を保持するために使用されるサポートアームは、市販されているものがなく、ほとんどが特注として外部で板金製作している。しかも、アームの複雑な強度計算や作図設計など、製作までに様々な時間とコストがかかっている。
リタールが販売開始したサポートアームシステムは、アーム部がアルミダイキャスト製で、アングルピース、固定ベース、ウォールマウントヒンジ、中間ヒンジ、アングルカップリング、傾斜アダプターなどといった構成部分が標準化されたモジュール構造となっている。
使用場所の水平部分の長さと先端(垂直部分)に取り付ける重量、アームの形状などを選択しながらモジュールを組み合わせるだけで最適な構成が短時間のうちに自社でつくることができる。
また、アーム内部のスペースが大きいため、コネクタ付きケーブルの引き回しなどの配線作業も簡単にできる構造となっており、取り付け後でもアームの微調整が可能。
さらに、新シリーズでは、従来の回転部品とアームのデザインを統一しており、用途に応じた組み合わせの自由度がさらに向上するため、システム全体の標準化を図れ、TCO(総保有コスト)削減にも寄与する。
そのほか、堅牢性とスムーズな回転が兼備されたことで、機能性に加え、その外観も美しくモダンなデザインとして、機械・装置の付加価値アップと生産現場の環境改善にも貢献する。
なお、すでに欧州の主要工作機械メーカーで標準採用が進み、国内でも産業機械、工作機械の一部でも採用が始まっていることから、同社では世界標準製品と位置付け、国内販売を強化していく。