中四国地区の大手制御機器商社、ライト電業(岡山市南区当新田67―1、GEL086―243―3844、岡本典久社長)は、来年2月に、中四国地区で「ライト電業オリジナル展示会2014」の開催を予定している。また、7月1日付で中国・蘇州に中国で4番目の営業拠点を開設した。
同社は、「お客様第一主義」を掲げ、中国・四国・さらに北九州地区の顧客を対象に、生産ラインや設備の生産性向上、省エネ化、グローバル化対応など、地元顧客のニーズに即した最適なソリューション提供を行ってきた。
特にここ数年は、商社の原点に返るという基本姿勢のもと、顧客の要望に対しスピーディ、かつ的確な営業展開を行っている。さらにWebビジネス「FATANK」の強化や、オムロン製品の当日出荷サービス「1Dayデリバリー」などをスタートさせ好評を得ている。
業績も、2011年7月期売上高119億円から、12年7月期は126億円と着実に伸ばし、13年7月期も市場環境が厳しい中で、前年度比ほぼ横ばいを見込んでいる。
同社は、国内では中国地区・四国地区を中心に営業活動を行ってきたが、北九州地区での販売ウエイトが高まってきたことから、08年に大分営業所(中津市)を、11年12月には北九州営業所を開設して、販売網を拡張している。
同時に、広域の顧客に最新の電子・制御機器や計装機器、メカニカル製品を紹介するため、2年に1回のペースでプライベート展示会を開催している。来年2月の展示会は、13、14日が「広島産業会館西館」(広島市)、18日が「サンメッセ香川」(高松市)、20日が「アイテムえひめ」(松山市)、26日が「海峡メッセ下関」(下関市)、28、3月1日が「オレンジホール」(岡山市)となっている。
一方、中国は04年に初めて上海事務所を開設、05年に現地法人化して100%出資の「羅愛徳(上海)貿易有限公司」(ライト電業上海)を設立した。
11年には天津に支店、大連に営業所を開設して、拡大する中国市場へ対応してきたが、今回、蘇州での営業所開設でさらに弾みをつける。
FA制御機器商社では、顧客の中国市場シフトに伴い、現地に営業拠点を開設するところが多いが、同社の中国市場への基本方針は、同社独自に新規顧客開拓を行うことにしており、現在の顧客のほとんどは同社が開拓したもの。
こうした中国国内での独自の営業展開は、仕入れ先メーカーからも評価され、同社の中国市場の営業力に期待が集まっている。