三菱電機は、2014年度からの省エネ性能基準に対応した配電用トランス「トップランナー変圧器Rシリーズ」を8日から販売開始した。
機種は油入りとモールドの2タイプあり、単相10~500kVA/三相20~2000kVA。14年2万台の販売を計画している。
新製品は、鉄心など使用材料の見直しと設計の最適化により、現行のトップランナー変圧器Nシリーズと比べて、エネルギー消費効率を平均約12・5%改善して、14年度から適用の第2次トップランナー基準に対応した。
また、据付部の構造見直しにより耐震性能を強化し、1000kVA製品まで水平耐震強度2・0Gに対応している。
さらに、油入変圧器は、油面温度計と排油弁の標準装備機種を75kVA・100kVAに拡大し、保守点検作業の手間を軽減した。
オプションで、配電盤との連結により、地震時の変圧器の揺れを軽減できる揺れ止め座を装備できる。
配電用変圧器は、産業分野をはじめ、電力使用時の電圧変換に幅広く使用されているが、地球温暖化防止の観点から、高効率化による電力損失の低減を求められており、06年度の改正省エネ法によるトップランナー方式の「特定機種」に指定されている。