CAN通信をネットワーク化村田機械がデバイスサーバ

村田機械(京都市伏見区竹田向代町136、GEL075―672―8111、村田大介社長)は、CAN通信をネットワーク化するCANデバイスサーバ「CDS―1150」を発売した。 CAN(Controller Area Network)は、耐ノイズ性が高く、確実な通信性能を備えたデータ転送用の規格。 自動車車載機器用通信プロトコルとして開発されたが、高い信頼性から現在では、FA機器の制御情報通信用として普及している。 自動車分野では、速度やエンジンの回転数、ブレーキの状態、故障診断情報などの転送に使用されているほか、輸送用機械、工場、工作機械などのロボット分野、医療機器、船舶など幅広い分野で利用されている。 最近では、CAN通信情報のコンピュータネットワークからのモニタリングや、CANプロトコルで通信している機器同士の無線接続などのニーズが高まっている。 CDS―1150は、CANの通信データをTCP/IPに変換、LANや無線通信経由で情報を取り出し活用することが可能で、有線・無線の両方をサポート。有線LANはGb Ethernetの高速通信をサポートする。 アクセスポイント機能とDHCPサーバ機能により、タブレットやスマートフォンから直接アクセスし、CANバス上のCANフレームデータをその場で入手することができる。 CDS―1150のCANコントローラは、CAN2・0Bアクティブ、ISO11898 high speed(最大1Mbit/s)に対応しており、CANプロトコルによる無線通信もでき、CAN通信を行う機器間のケーブルレス・無線化が可能になる。さらに、同社の産業機器用のリモートメンテナンスパッケージと組み合わせることで、対象機器のCANバス情報を取り出し、遠隔地から監視・診断を行うことも可能なほか、USBポートを介し、設定ファイルの書き込みやログの保存など、多様なニーズに対応する。

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