フエニックス・コンタクトは、雷害対策に使用するSPD(サージ保護機器)を各種シリーズ化している。このうち「VAL―MS:DC―PVシリーズ」は、PV(太陽光発電)システムの直流主回路で使用されるSPDに特化して欧州で制定された新規格EN50539―11に適合し、第三者認証を取得。
SPDではまれに短絡故障を生じるため、通常の電源用に用いる場合は外部に過電流で遮断となるヒューズやブレーカを使用して故障時に電源より分離するが、ソーラーモジュールでは短絡電流が小さいため、ヒューズやブレーカなどの外分離器による分離が出来ない場合があり、PVシステムで使用するSPDの課題の一つとなっている。
同製品は万一の短絡故障時の電源からの分離を外部分離器によらず内部分離器で行う構成・設計となっているため、外部分離器が不要。また、プラグ式のため、保守交換時も配線作業が不要でプラグに状態表示(劣化故障表示)を標準で装備。
機種も、DC600V/1000V仕様、クラスI/同II対応、リモート状態表示のための接点あり/接点なしの組み合わせで8機種を完備。
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