国際電業(名古屋市昭和区円上町27―14、TEL052―871―6621、古川長武社長)は、フットスイッチの高付加価値戦略に乗り出した。ユーザーのグローバル展開に対応するもので、機械安全・無線化・海外規格などの開発を強化する。
同社はフットスイッチの最大手メーカーとして、3月にフットスイッチで安全性・機能性を重視した3ポジションタイプSFG―2TPSG5、SFG―2TP5、国産初の医療機器用無線タイプの一連式TRJB―1W、二連式TRJB―2Wを一挙に発売した。新機能や国産初の技術を取り込み、高付加価値化を図っている。
新発売のSFG―2TPSG5、SFG―2TP5は、グローバルに対応したフットスイッチ。3ポジション式イネーブルスイッチと明確なクリック感触が得られる独自のステップ機構を付加しており、作業中の緊急事態発生時に、ペダルが強く踏み込まれた場合でも迅速に停止動作を行うことができる。工作機械、鍛圧機械、板金加工機などを国内外市場の安全性を求めるニーズに適応した、国内初の防水仕様の3ポジション式である。
一方、医療機器向けに発売の無線式フットスイッチ一連式TRJB―1W、二連式TRJB―2Wは、植込み型医療機器に与える電波の影響を考慮し、無線は信頼性の高いBluetooth方式を採用、動作などを確認できるLED表示機能も搭載し安全性を高めた。医療機器は政府の成長戦略に組み込まれ、国産の開発が促進されるが、CT装置やX線装置、超音波診断装置などの操作の無線化に対応し開発した。
近年、フットスイッチに対して、ユーザーの要求が高度化してきている。市場のグローバル化に伴い、安全性、高機能化、海外規格取得を求める傾向にある。
そのため、同社ではフットスイッチ固有技術と電子応用技術を融合させた高付加価値製品の開発を今後より一層強化する方針である。