アルゴシステムは、同期制御用のソフトウェア「AI―Motion」を、同社の産業用PCにバンドル提供することで、多様なモーション同期制御を可能にしている。
同社の「AI3ソリューション・パッケージ」は、操作から制御・画像処理までを、同社の産業用PC1台で実現するソフトウェアパッケージ。同パッケージを構成するAI―Motionは、高速モーションネットワークのEtherCAT、MECHATROLINKに対応するモーションライブラリである。
国際規格IEC61131―3準拠のソフトウェアPLCである「AI―PLC」、およびリアルタイムOSの「INtime」上で動作。PLCopen準拠の同期制御が可能で、ユーザーの使用環境に合わせ4タイプから選択することができる。
AI―PLC使用の制御ではラダープログラミング、INtimeアプリケーションの制御では、C/C++言語でのプログラミングが可能である。
なお、同社ではユーザーの要望に応じ、受託開発やカスタマイズ、OEM提供などの対応を行っている。
(http://www.algosystem.co.jp/)
三菱電機は、ACサーボシステム「MELSERVOシリーズ」として、J4とJ3を中心に回転型、リニア、ダイレクトドライブまで幅広くラインアップしている。
このうちJ4は、サーボアンプが速度周波数応答2・5kHzと高速で、タクトタイムの向上に貢献し、サーボモータも400万パルスエンコーダーの搭載でトルクむらを低減して安定制御を実現している。
また、アンプのSSCNETIII/H対応タイプには、2軸および3軸一体型もそろえて、制御軸数に合わせたシステム構成を可能にしており、特に3軸一体型は、設置面積を従来比30%削減して省スペース化を図っており、配線本数も50%減らせる。また、磁気回路の最適化設計でモーターの駆動電流25%削減などで省エネにも対応。
一方、7月31日からは「センサレスサーボ」の専用ドライブユニット「FR―E700EXシリーズ」とPMモーター「MM―GKRシリーズ」を発売した。専用ドライブユニットは、PMセンサレスベクトル制御により、エンコーダーなしで電圧および電流からモーターの速度と位置を検出して、高精度な速度制御や位置決め制御が実現できる。PMモーターは、同社の誘導モーターの体積比で96%減、サーボモーターの体積比26%減となり、機械の省スペース化につながる。
安川電機は、ACサーボドライブシステムのトップメーカーとして開発、生産、営業で意欲的な取り組みを行っている。
製品は一歩先を行く機能を実現した最新機種「∑―V(ファイブ)」を中心に展開しており、用途によって最適な機能の機種を選べるよう豊富に品ぞろえしている。また、新製品としては2月に∑―Vダイレクトドライブモーター「SGMCV」、3月にはリニアサーボドライブ「Linear∑シリーズ」を発売。
このうち、「∑―V―EXシリーズ」で、MECHATROLINK―IIIの高速通信に対応した「∑―V―EX001」は、通信周期を従来の250μsから、業界最速の125μsを実現しており、指令やモニタの高速化でスループットが向上するため、上位コントローラからの指令やモニタなどに要する通信時間の短縮や、高頻度に位置決め動作を行う用途でのスループットの向上などにつながる。
しかも、高速で細やかな指令が可能で、従来に比べ2倍の精度で、移動時の軌跡(移動経路)の指令が可能となり、移動中の動作を重視する用途などに最適。各種規格はCEマーキング、RoHS指令、KCマークなどに対応し、欧、米、アジアの各国で使用が可能。
(http://www.yaskawa.co.jp)
(http://www.MitsubishiElectric.co.jp/fa)