日本配電制御システム工業会(JSIA、丹羽一郎会長)は、耐熱盤に用いる機器の耐火・耐熱認定を行っているが、取得メーカーが20社となった。社会の安全志向を反映し、耐熱盤が普及してきているため、機器メーカーも耐熱形の認定取得に関心を高めている。
JSIAは、非常用配電盤等認定業務委員会を設置し、耐熱形配電盤・分電盤(耐熱盤)の認定業務を行っている。また、耐熱盤に用いる機器についても耐火・耐熱の試験を実施し認定している。
耐熱性能は、「耐火」が840℃、「一種耐熱」が280℃、「二種耐熱」が120℃の温度に耐えられることが基準となっている。
現在、耐熱形認定の対象機器は、端子台、表示灯、扉用把手、制御用スイッチ、配線用遮断器、ヒューズ、素子なし配線用遮断器、電磁接触器、電磁継電器(コンタクタ形)、過電流継電器、タイマ、液面継電器、整流器、変流器、制御用変圧器、表示灯用変圧器、ヒューズ付きホルダ、耐熱形配線用ダクト、耐熱形カードホルダ、低圧配電用サージ防護デバイス。
認定機器は、耐熱盤に採用されるが、耐熱盤の認定を取得している会社は89事業所に上る。この内訳は、一種耐熱形分電盤の取得者は89事業所、一種耐熱形配電盤の取得者が13事業所、二種耐熱形分電盤の取得者86事業所、二種耐熱形配電盤の取得者27事業所である。
耐熱盤製造に当たり、使用する機器も耐熱形の認定を受ける必要があるだけに、今後、取得メーカーが増えそうである。