電気接触機器最大手メーカーのWashiON共立継器は、端子台でも工業用端子台、スタッド端子台、制御用端子台を豊富にそろえている。新製品開発にも積極的で、ソーラーシステムの接続箱や集電箱に最適なHKT形高耐圧端子台を国内初のDC1000Vフルラインアップで発売、好評である。
新製品のHKT形高耐圧端子台は、定格絶縁電圧AC/DC1000V。定格通電電流30A、60A、90A、175A、225A、310A、440A、600A、800A、1000Aと豊富。組立式とレール式を用意しているが、いずれも異容量の組み合わせが可能。また、30A~90Aは十字ネジ式、175A~1000Aは同社製NKT―S同様スタッド式である。
安全性には十分配慮し、絶縁距離を十分に確保して雷インパルス耐電圧12kVに対応。また、端子部までカバーで保護しているため保護キャップが不要。さらに、高性能樹脂を採用、難燃性UL94V―0クラス、CTI値600V以上の構成となっている。
(http://www.kyoritsu‐keiki.co.jp)
日本スペリア社は、高密度実装で信頼性に優れる汎用鉛フリーソルダペースト「SN100C
P504
D4」と、ハロゲン入りと同等のぬれ上がりを実現した、完全ハロゲンフリーソルダペースト「SN100C
P604
D4」を発売、表面実装などの安定・安全性向上を目指している。
ソルダペースト(はんだペースト)は、ろう、またははんだを用いて、母材をできるだけ溶融せず、ぬれ現象で接合するろう接に使用されるペースト状のはんだ材料。低い融点で表面実装基板などに使用する。
SN100C
P504
D4は、鉛・銀フリーでありながら錫・銀・銅系はんだと同等の温度プロファイルで使用できる。溶融性に優れ、ダレやはんだボールを抑え、ぬれ性が良好で安定した印刷性を持続し、高密度実装での信頼性に優れる。
SN100C
P604
D4は、ハロゲン元素を含有しない完全ハロゲンフリーの鉛フリーソルダペーストで、ハロゲン入りと同等のぬれ上がりを実現。特にリード端面部のぬれ上がりが良好で、サイドボールの発生を抑制し、安定した印刷性を持続する。
(http://www.nihonsuperior.co.jp)
フエニックス・コンタクトは、欧州仕様の丸型・角型コネクタを各種そろえているが、このうち「HEAVYCON
EVOシリーズ」は、従来型の角型コネクタと一線を画す特徴を持つ。
HEAVYCON
EVOは、堅牢性を追求したポリアミド製ヘビーデューティコネクタで、DIN
EN
50102(IK08鉄球衝撃耐久性)とIEC62196―1(高加重耐久性)をクリアし、従来の金属製に引けを取らない機械的強度を確保しながら、より安価を実現している。
また、耐食性、耐候性、耐振動・衝撃などの総合評価試験をクリアし、幅広いアプリケーションに対応できる品質を有している。
しかも、配線引き出し方向を自由に2方向(トップ、またはサイド)に切り替えできる構造を持たせたことで、使い方に依存した型式選定の必要がなくなり、部品の共通化で非常に効率的な在庫管理も可能。さらにインサートには、結線作業性の良さで好評のプッシュインタイプを追加し、作業効率の向上が実現できる。
なお、金属製と完全互換のため、手持ち部品在庫を有効活用でき、スムーズな導入も可能。定格は16A/500V、対応極数は最大24極、挿抜回数は500回。
(http://www.phoenixcontact.co.jp)
フジコンは、端子盤の専業メーカーとして、産業用電子機器、電気制御機器、計測器、電源システムなど幅広い用途に対応する豊富な機種を品ぞろえするとともに、ユーザーの要望に応じた開発力に定評がある。
長年培われた技術力は新製品開発にも生かされ、搭載する機器、装置の技術動向をいち早く取り入れた開発を進める。
中継型をはじめ、貫通型、コネクタンシそれに温度ヒューズ対応端子盤で、豊富な機種をラインアップし、新製品を加えシリーズの充実を常に図っている。
また、最近注目を集め、新たな市場を拡大しているのが基板端子である。関連部品として従来から品ぞろえしているが、ユーザーの要望から新製品を次々に開発している。環境機器用、車載用など、今後も需要の拡大が見込める。基板端子「F4121」も、そうした中から開発され、今後ともシリーズの充実を計画している。
(http://www.fujicon‐tb.co.jp/)
不二電機工業は、国内で初めてDC1500Vの定格絶縁電圧に対応する、太陽光発電の接続箱などに最適な遮断端子台「SDH―14形」を好評発売中である。
SDH―14形は、国内で初めてDC1500Vの定格絶縁電圧に対応(同社調べ)する。
ACは1000V対応となっており、太陽光発電用の接続箱など、高い電圧が求められる回路に安心して使用できる。
同社が長年培ってきたスイッチ技術を駆使し、直流開閉技術を生かした構造を採用している。活線状態での開閉(遮断)が可能である。
電流が流れている状態で遮断でき、作業の手間が省け、時間が短縮できる。
ネジアップ式のM5ネジの採用により、接続可能な電線のサイズは、5・5平方ミリから、最大14平方ミリまで対応できる。本体の色は黒色を採用している。
同社は、これまで太陽光発電向けに、断路端子台「AFD形」、配線脱落防止機能が付いた断路端子台「AQD形」を発売しており、いずれも好評を得ている。
(http://www.fujidk.co.jp)
ワゴジャパンは、圧倒的な省スペース性で好評のタテ型スリムコネクタ端子台に、プッシュインタイプの端子台を搭載した「IM―M2081シリーズ」を追加しラインアップを拡充する。
新型の端子台は、最大0・75sqまでのフェルール圧着端子付き電線を差し込むだけのプッシュイン接続で結線可能となっており、裸線の場合は0・2~1・25sqまでプッシュボタン操作でワンタッチ・ダイレクト結線ができる。
また、電線の取り外しもボタン操作によりワンタッチで行え、導通を確認できる試験穴も装備している。定格電流は1極あたり1A。
さらに、一般的なネジ式と比べ横幅が約4分の1と飛躍的な省スペースを実現している。ピン配列はシンプルな1対1で、ACサーボコントローラに多用される50極MILコネクタのバラ線結線を省スペース・スピーディーに実現する。結線後も振動に強くゆるまないメンテナンスフリーを実現している。
一方、pico
MAXコネクタ「2091・2092」は、新コンセプトの低背・小型で、圧着端子やネジ締めが不要な新タイプとして、注目されている。
(http://www.wago.co.jp)