日本ロジスティクスシステム協会は、「2012年度物流システム機器生産出荷統計」をまとめた。
12年度(12年4月~13年3月)の物流システム機器の総売り上げ金額は、3400億8800万円で、前年度比1・3%増とわずかな伸長となった。
この調査は物流システム機器25機種について、国内主要物流システム機器メーカーを対象に毎年行っているもの。過去の総売り上げは、07年度の4481億2800万円をピークに08、09年度と下降していたが、10年度は9%増の2954億8900万円と上昇に転じ、11年度は3356億6500万円と3000億円台を回復していた。12年度も3000億円台は維持したものの、微増となった。
機種別では、自動倉庫が18・0%減の661億4400万円と大きく減少した。
内訳は、パレット用自動倉庫(ビル式)が30・5%減の71億300万円と特に大きく減少したほか、クリーンルーム向けも前年度の売り上げが好調だった反動もあり、46・4%減の193億200万円と大きく減少している。
台車系は、10・1%増の584億4600万円と2桁の伸長となった。クリーンルームの売り上げ比率が高い天井走行台車が21・6%増の422億500万円と大きく伸びている。
有軌道台車システムは99億9500万円から77億7600万円へ減少したものの、無軌道台車システムは83億5800万円から84億2000万円へ増加した。
コンベヤ系は10年度以降3年連続増加しており、12年度は12・3%増の898億9600万円となった。中でもパレット搬送用コンベヤは28・1%増の450億7100万円と大きく増加した。
仕分け・ピッキング系は、ほぼ横ばいの199億8200万円、回転棚・移動棚も同様に横ばいで、137億6600万円、棚は2・7%減の271億7500万円、パレタイザ/デパレタイザは5・4%減の116億2300万円、垂直搬送機は4・9%増の94億400万円。
なお、海外向けは、5・5%減の853億2700万円と減少で、クリーンルームの割合が高いことでその影響を受けている。