安川電機は、地域ごとに異なるグローバルのニーズに対応した新型アーク溶接ロボット、スポット溶接ロボット、ハンドリングロボット、および新型コントローラを2日から世界同時発売した。価格はオープン。
アーク溶接ロボット「MOTOMAN―MA1440」は、新型アームにより省スペース化と高速・高可搬質量を実現した。
可搬質量は従来機種比2倍の6キログラムで、これまで大型機種で対応していた各種センサやサーボトーチを搭載可能。
また、1台のロボットでトーチケーブルの内蔵/外付けに対応し、ワーク形状や設備レイアウトに応じて最適な艤装を選択できる。
さらに、軸合成速度も高速化し、流線型アームデザインによりワークや治具との干渉領域を低減しており、ロボットをより近接させての動作ができる。
スポット溶接ロボット「MOTOMAN―MS210/MS165」は、構成部品の軽量化と駆動機構の剛性アップ、新型コントローラの新制振制御により軸速度を最大25%アップするとともに、新開発のセンサレス学習制御機能で更に10%のサイクルタイム短縮が可能。
また、高密度配置を可能とする小型・スリムアームの採用によりロボット幅を25%、ベースの小型化によりフットプリントを43%それぞれ削減している。
ハンドリングロボット「MOTOMAN―MH12」は、可搬質量を12キログラムと大幅にアップし、クラス最高速を実現している。
新型コントローラ「DX200」は、グローバルユーザーのニーズに応え最適設計されたロボットコントローラで、ロボットの動作条件やワークサイズ、作業者との距離に応じて稼働中に切り替え可能な速度領域制限機能、ツール切り替え監視機能、速度制限機能など、ソフトウェアによる安全機能(機能安全)を強化した。
また、従来は付加ロッカーに収納していた外部軸制御(3軸)や機能安全などのオプションを内蔵可能なコンパクトな標準キャビネットに、2台目のロボット制御やカストマ電気品を組み込んだ付加キャビネットを段積みで追加できるため、コントローラ設置面積の最小化を図れる。
さらに、コントローラ内部は最適なユニット配置と省配線化を図り、オプション装着後も外観が損なわれず、ユニット交換などのメンテナンス作業が容易。