先週の3連休の日に、台湾の友人から電話で羨ましがられた。確かに、9月は3連休が2週続いた。その時に台風の話になったが、台湾では台風が襲来すると、学校や企業は一斉に休みになるが、日本は電車が止まっても出かけるそうじゃないか、と皮肉られもした。
週休日以外の休日は、先進国のなかでは、日本が15日と一番多い。が、実際に有給休暇を加えると、日本は欧米よりも少ない。EU圏内では陸続きでさらに他国への出入りが自由という地理的な条件もあって、夏休みには2~3週間、他の国へ避暑に出かけるが、わが国ではみんな一緒に休もうという国民性が加わり、せいぜい多くて1週間である。
製造業においては、生産性向上と生産稼働日数は比例する。休日が増えて生産ラインが止まってしまうのでは、痛し痒しである。これを解決する方法のひとつに、ロボットが作業に従事する無人化がある。現在の生産ロボットは、多種少量生産に対応可能などかなり進歩してきているが、コスト面を含め、まだまだ研究開発の余地がある。
来年度予算要求の時期が来た。日本再生戦略に向けて、経済産業省は産業技術関連概算要求の概要を発表している。ロボット介護機器には30億円の予算が計上されているが、生産ロボットについては開発・導入促進事業の項目すら見当たらない。日本は経済構造が変わり、休日のスタイルも変わっていく。個々人が休日を組み立てる生活様式に近付くには、製造業の24時間365日稼働の生産自動化が大きなテーマであるはずだが。