三菱電機は、プログラマブル表示器「グラフィックオペレーションターミナル(GOT)」の新シリーズとして、GOT2000シリーズの「GT27モデル」を9月30日から発売する。表示サイズで8・4、10・4、12・1型の3タイプ14機種が完備し、価格は25万~40万8000円。月産1万台を計画。
新製品は、新たにスマートフォンやタブレット端末のマルチタッチ・ジェスチャ操作機能を搭載して、直感的に画面の拡大・縮小やグラフ、リストのスクロールを可能にしている。
また、従来シリーズのGOT1000シリーズに比べ、画面の描画や演算などを最大約2倍に高速化するとともに、メモリ容量増加とプロジェクタデータ圧縮技術により、約9倍の大規模データに対応した作画を可能にしており、モニター性能が大きく向上した。
しかも、LEDバックライトを採用して、GOT1000比約20%の消費電力を削減している。
さらに、作画するエンジニアリング環境「MELSOFT
GT
Works3
Version1」も、ヘルプ機能の大幅な強化などで機能の充実を図っており、現在の画面資産の流用や豊富なサンプル画面を活用することで、作画・編集時間の短縮と工数の削減を行っている。
パネル色も今回から、食品・医薬品業界でニーズの高いホワイトモデルを新たにラインアップしており、選択幅を広げている。
そのほか、SDカードを標準サポートし、Ethernet・RS422/485・USBホスト/デバイスを標準で搭載、作画のテンプレート活用で画面作成工数を削減、パソコンまたはタブレット・携帯端末から、Ethernetで接続された遠隔地にあるGOTの画面を閲覧・操作が可能などの特徴を持つ。
プログラマブル表示器は、多種多様な機器の情報をまとめて表示する「装置の顔」として、生産現場での稼働率向上、保守作業の効率化、現場監視・生産管理などに使用されている。
GOT2000シリーズ「GT27モデル」は、マルチタッチ・ジェスチャ操作機能などで操作性を向上しながら、高性能・高機能を実現した。
なお、同製品は11月6日から開催の「システムコントロールフェア2013」に出展、展示する。