安川電機は、イスラエルの歩行アシスト装置メーカー、アルゴ・メディカル・テクノロジーズ社と資本提携と戦略的協業契約を行った。
アルゴは、歩行アシスト装置「ReWalk」の開発・製造・販売を行うベンチャー企業で、2001年設立。「ReWalk」は脊髄損傷などにより下半身が完全に麻痺していても、これを装着することで歩行が可能となる外骨格状のロボット。力センサや筋電位センサを使用せず、装着者の重心位置を検出して歩行動作を行う独自のアルゴリズムにより、スムーズで自然な歩行と簡単な装着を実現している。
今回の提携で同社は、「ReWalk」の日本・アジア(中国、台湾、韓国、シンガポール、タイ)における独占販売権を取得した。今後、日本・アジアでの販売は、14年から病院・リハビリ施設への販売と試験運用を行った後、15年から本格的な個人向け販売を展開する。
安川は「2015年ビジョン」で掲げる「ロボティクス
ヒューマンアシスト」事業領域における新規事業の加速に取り組んでおり、大学や医療機関との共同開発などオープンイノベーションも活用しながら、リハビリ装置などの医療・福祉機器の事業化を推進している。今回、「ReWalk」をラインアップに加えることで、この分野におけるプレゼンスを高め、日本・アジアにおける医療・福祉機器の販売網を構築・強化し、事業化を加速させる。
また、技術協力による製品改良や新製品の共同開発、およびアルゴの持つ欧米の販売網を活用した安川製品の拡販も推進する。