情報通信研究機構の国際無線通信規格「Wi-SUN」東電の次世代電力量計に採用

情報通信研究機構(NICT)は、現在まで主導的に研究開発・標準化推進を行ってきた国際無線通信規格「Wi―SUN」が、東京電力が整備予定の次世代電力量計「スマートメーター」用無線通信方式として採用された。

今後「Wi―SUN」規格が、スマートメーターと宅内エネルギー管理システムとの間のエネルギー管理アプリケーション用国際標準通信規格「ECHONET
Lite」に対応した通信方式として各種無線機器に組み込まれ、企業や家庭内の効率的なエネルギー管理に利用される。

NICTは、エネルギー管理アプリケーション用国際標準通信規格の下位層の無線機の研究開発と、その国際規格化にこれまで取り組んできた。

2012年1月に「Wi―SUNアライアンス」を設立し、「ECHONET
Lite規格」のアプリケーションに対応した国際無線標準通信規格「Wi―SUN」を策定。同3月には下位層に関わる「無線機」の研究開発を実施し、小型・省電力無線機の開発に成功した。

さらに同5月には開発した無線機の通信仕様を、米国企業4社と連携して、スマートメーター用無線国際規格IEEE802・15・4gとして標準化。

今年5月にはECHONET
Lite、およびWi―SUN規格搭載の「無線機」の開発に成功している。

Wi―SUN規格は、国際標準規格IEEE802・15・4g/4e、
およびIPv6にも対応し、無線機器間の相互接続性が高く、暗号化、認証方式も十分検討されたものになっている。

NICTでは、規格適合性及び相互接続性試験用測定器の開発を民間測定器ベンダと行いながら、相互接続性や互換性や検証を行う相互接続試験を積極的に主催、参加し、今後もこの「Wi―SUN」規格を安定して動作させるための活動に取り組んでいく。

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