アズビルは、中国・大連のグループ会社、アズビル機器で、マイクロフロー式気体流量計の中国計量法の生産許可を取得、9月25日から中国市場向けに6機種の生産を開始した。開始したのは、気体用マスフローメータ(形番CMS)、ガス流量モニタ(CMG)、マスフローコントローラ(MPC/MQV)、マスフロー式渦流量計(MVF)、中圧ガスメータ(CMP)。
中国で生産を開始した気体流量計は、同社が独自に開発した高感度、高速応答型「マイクロフローセンサ」を使用した質量流量計で、工業製品の製造装置搭載用から各種工場の工業ガス・燃料ガスの計測用まで、用途や流量レンジに応じて幅広くラインアップしている。これまでマイクロフロー式気体流量計を中国で販売する場合は、日本で生産した製品を中国に輸出し、現地で中国計量法による検定を受けていた。このため検定が完了するまで数週間が必要で、納品に時間がかかっていた。今回、中国計量法による生産許可を取得したことで、中国の計量法に適応した製品の生産と出荷が可能になり、中国国内のユーザーに従来よりも短納期、かつ低価格で提供することが可能になった。
販売を担当する現地法人のアズビルコントロールソリューション(上海)では、今回の現地生産開始で気体流量計全体の販売を、初年度で倍増、2年間で3倍増を見込む。