安川電機は、次世代植物工場システムの研究開発に着手した。2015年の同社創立100周年に向けて研究開発を加速させ、16年からシステム販売事業をスタートさせる計画。
同社は、中期経営計画「Realize
100」で掲げる新規事業創出の一環として、第1次産業領域への市場拡大を狙いに、ものづくりで培った「モーション制御技術」「エネルギー変換技術」「ロボット技術」を結集しながら、安全・安心な野菜の大量生産が可能な「安川電機が考える次世代植物工場システム」の実現を目指そうというもの。
農業を取り巻く環境は、国内では農業就業人口の減少、食糧自給率の低下、また震災後の食に対する安全・安心意識の高まり、そして海外では発展途上地域を中心とした爆発的な人口増加、中東・アフリカ地域の砂漠化、更には農薬による土壌汚染などの問題により、世界的な食の需給バランスが変化しつつある。
同社ではこうしたことを背景に、農地以外における栽培や、天候変動に左右されずに安全・安心な無農薬野菜の栽培が可能な大量生産できる植物工場システム構築へ取り組むことにしたもの。
安川電機は、フィンランドの風力発電用電機品サプライヤであるスイッチ・エンジニアリング社と、発電機及びコンバータの相互供給で業務提携した。スイッチ社は大型風力発電用電機品(発電機・コンバータ)で累積6・5GWの導入実績と経験を持つ。今回の提携で、スイッチ社は安川の大型風力発電用電機品(高圧大容量コンバータ3000V以上)を、欧州の洋上風力発電設備市場に向けた風力発電用電機品(発電機・コンバータ)サプライヤと供給体制が充実した。
安川は、スイッチ社を通じて欧州市場での大型風力発電用電機品の拡販の強化と、スイッチ社保有の多彩な大型風力発電用電機品(低圧)を日本市場に供給することができ、幅広いニーズへの対応が可能になる。
スイッチ社は従業員210人。