竹中電子工業(京都市山科区四ノ宮奈良野町20―1、TEL075―581―7111、海住隆祥社長)は、厚生労働省の型式検定を取得している「光線式プレス安全用センサPSGシリーズ」=写真=を発売した。年間販売目標台数は3000台。光線式プレス安全用センサは、プレス機械運転中に、作業者の手または治具などが危険範囲内に入った場合、機械を停止させるプレス機械用の安全センサ。同センサは、国から安全装置を取り付けることを法律で義務付けられており、PSGシリーズも厚生労働省の型式検定番号「第TA551号」を取得している。
プレス機械による労働災害は、依然として高い水準で発生している。新製品は、従来製品の安全設計に最新の改良を加えることで、安全性能の大幅な向上を図り、悲惨な人身災害や物的損害の発生防止に貢献する。
センサ本体は、自動感度補正機能や相互干渉防止機能、センサ故障検知表示など、フェールセーフ設計を追求。ダブルCPUを含む全回路の二重化による最新のフェールセーフ回路を搭載し、現場作業者の安全向上を図った。
自動感度補正機能は、最適感度を自動的にセットする。防護高さ(検出高さ)は、140ミリから1260ミリまでのワイドなバリエーションで、大型プレス機械から小型プレス機械まで対応する。
受光器側に高輝度の最上位/最下位の光軸合致表示灯を装備。光軸調整や点検など光軸の合致が分かりやすく、光軸調整に費やす時間を軽減。
制御箱は、スクリューレス端子台の採用で配線作業を効率化。さらに、スパッタ保護用前面カバーは、作業現場での油、ホコリなどの汚れからレンズ面を保護する。