日本電気制御機器工業会(NECA)は「NECA経営セミナー」=写真=を、東京・芝公園のAP浜松町で16日開催、50人が出席した。
今回は、経済産業省経済産業局藤澤秀昭政策企画官が「日本の再生構想について」、大阪工業大学教授でアルボット社の本田幸夫社長が「医療・介護ロボットの産業化に向けた現状と課題」と題し、それぞれ講演した。
藤澤氏は安倍政権の第3の矢である新たな成長戦略をベースに、日本の産業再興プラン、戦略市場創造プラン、国際展開戦略について解説し、「設備投資減税やリース手法を用いた先端設備投資支援などで、設備投資をリーマンショック前の70兆円まで回復させる」とした。
本田氏は前職で携わったモータや自動車産業などの経験をもとに、医療・介護ロボットの産業化について解説し「人間の尊厳を無視したロボットではなく、自立化を助けるロボット開発が重要である。高齢化社会でのロボット活用の研究で日本は世界のトップを走っており、新しい産業として興すことが必要である」ことを強調した。
いずれの演題もNECA会員にとって、関心のあるテーマだけに、今後の経営に参考になる内容であった。