三菱が汎用インバーター「A800シリーズ」さらなる高速応答化実現搬送/工作機械幅広い産業用途に最適

三菱電機は、汎用インバーター「FREQROL―A800シリーズ」を12月9日(一部機種は来年1月)から販売開始する。機種と価格は、0・4K~90K(3相200V17機種)が10万2000~390万円、0・4K~280K(3相400V24機種)が14万~1026万円。2013年度1万5000台を販売予定。
新製品は、現在のA700シリーズの後継機として8年ぶりにモデルチェンジしたもので、駆動性能の向上、使いやすさの追求、安全規格にも適応した、搬送機械・工作機械などの幅広い産業用途向けに最適な機種である。

応答速度がリアルセンサレスベクトル制御時で50Hz(従来機種20Hz)、ベクトル制御時では130Hz(同50Hz)とさらなる高速応答化を実現し、紙、糸などの巻き取りライン制御の高精度化に対応するとともに、PMセンサレスベクトル制御により、PM(永久磁石)モーターをエンコーダーレスで高精度(速度変動率プラマイス ナス0・05%)に制御可能なため、同社のIPMモーターとの組み合わせ使用でも、位置決め、ゼロ速度トルクなどの高度な制御もエンコーダーレスで可能になる。

また、先進のオートチューニング機能により、様々な誘導モーター、センサレスでPM(IPM、SPM)モーターに対応できるため、予備品コストの削減にもつながる。

外部デバイスを接続できるUSBホストコネクタ(Aタイプ)を装備しており、市販のUSBメモリーを経由して、設定したパラメーターのパソコンによる管理や、従来のインバーターシリーズからのパラメーターの移行が容易にコピーできるほか、インバーターセットアップソフトウェア「FR

Configurator2」を使用することで、トレース機能による保護機能動作直前の運転状態を市販のUSBメモリー経由で取り込むことも可能になり、離れた場所でもトラブル解析が容易になる。

さらに、従来の制御電源別電源用端子(R1、S1)に加えて、DC24V外部電源を供給可能にしたことで、主電源OFF時でも通信の継続やパラメーター設定が可能になった。

そのほか、標準で欧州安全規格PLd、SIL2に対応しており、オプション(発売予定)では、さらに上位の安全規格や安全通信に対応、国内・海外同一型式・仕様のため、国内外で同一製品の購入が可能、IP55対応の製品もラインアップし、多湿・粉塵といった悪環境下でも対応できるため、設置可能な場所が拡大、内蔵オプションの装着で、CC―Link、SSCNET

Ⅲ/H、DeviceNet、PROFIBUS―DPV0にも対応、などの特徴を持つ。

同製品は11月6日から開催の「システムコントロールフェア2013」に展示する。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG