アズビルは、デジタル指示調節計「ニューSDCシリーズ」として、15、25/26、35/36、45/46をラインアップしている。簡単操作、コンパクト、高機能をコンセプトにしており、しかもパソコンローダポートを標準で装備していることで、初期設定の煩わしさからも解放される。このうち最上位機種の45(DINサイズ48×96ミリ)/46(同96ミリ角)シリーズは、入力サンプリング周期25msの高速性と、プラス マイナス0・1%Readingの高精度を実現。また、入力部と出力部に演算機能を搭載した複合高機能モデルもそろっている。
各演算部で最大10個の演算機能(21種類)を設定でき、入力信号やPID出力の切り替え、平均値制御、オーバーライド制御などの高度な使い方が可能で、サンプリング周期も100ms(プラス マイナス0・1%Reading)を実現している。
さらに1台で最大3点までのアナログ入力と、発信器電源(DC24V)の実装による流量計測の温圧補正が行える。
また、リモートSP入力+カスケード制御を1台で実現できる。そのほか、バッテリー内蔵で、停電復旧時には停電前の制御出力(MV値)からPID演算を再開するホットスタート動作も可能。
(http://www.compoclub.com)
温湿度制御メーカーとして60年の歴史を持つシマデンは、好評のディジタル調節計「SRS10Aシリーズ」をさらにバージョンアップし、調節出力のON/OFF動作すき間モードを選択可能にするなどの新機能を搭載したため、使い勝手が向上し好評である。
新型SRS10Aシリーズは、調節出力のON/OFF動作すき間モードを選択可能にした新機能により、二位置動作を行う場合、動作すき間を使用し頻繁に出力がON、OFFするのを防げる。
そのほかの新機能は、(1)キー操作でSV表示の消灯、PV表示の消灯が可能(2)パラメータのマスク・ロック機能(3)DIによるRA/DAの切り替え(4)Pt/JPtの測定範囲追加(5)小数点以下最下位の表示/非表示切り替え(6)プログラム機能にギャランティソークを追加など。
機種は48ミリ角、72ミリ角、96ミリ角、96×48ミリの4サイズを用意、奥行きは62~65ミリと薄く省スペースに貢献できる。
CEマーキング適合、RoHS指令対応。
(http://www.shimaden.co.jp)
計測・制御・監視総合メーカーのチノーは、新型の指示調節計「DB600シリーズ」が好評である。5桁11セグメント表示で読みやすく、制御方式はPID制御と独自のZ制御アルゴリズムを選択できるため、ユーザーの評価が高い。
DB600シリーズは、表示精度プラス マイナス10・1%、制御周期0・1秒のデジタル指示調節計で48ミリ角、48×96ミリ、96ミリ角の3サイズがそろっている。
制御方式は、対象に合わせてPID制御と、植物の恒温機能をアルゴリズム化した独自の”Z制御”の2つの形式から選択できる。Z制御は立ち上がり時や外乱発生時の操作量を抑制できるため、従来のPID制御よりも省エネルギー運転が可能である。
また、オートチューニング方式を新開発、オーバーシュート抑制や調整時間を短縮できる。
このほか(1)5桁11セグメントLCDを搭載、プログラム運転時には上昇・下降・維持の状態も把握できる(2)表示精度はプラス マイナス0・1%、制御周期0・1秒(3)マルチレンジ入力などが特徴。
なお、11月6日から開催の「計測展2013TOKYO」に出展する。
(http://www.chino.co.jp)
東邦電子は、「センサからシステムまでを創造する」をコンセプトに、各種デジタルコントローラを中心に、レコーダ、各種温度センサ、SSR、サイリスタ、プローブカードなどで実績がある。
デジタルコントローラとして、TTM―200、TTM―000各シリーズのほか、プログラムコントローラTTM―339、過昇防止器として最適なデジタル指示計TTA―002、TTM―000シリーズをベースとした基板型コントローラなどがある。
TTM―200シリーズは、新PIDアルゴリズムを採用して制御性を向上させるとともに、簡易プロコン機能も搭載している。同シリーズの48ミリ角には、表示分解能が1/100℃の製品に加え、サンプリング周期が10msの製品も追加した。
TTM―200シリーズ・TTM―339・TTM―04SPでは、パソコンからのパラメータの設定、測定結果の保存などが出来るローダソフトを準備、ホームページから簡単にダウンロードが可能。
同社ではこれまで蓄えた制御技術で、ユーザーニーズに対応したカスタマイズ化も行っている。
また、温度調節計からの加熱/冷却制御の信号に応じてペルチェモジュールに対する駆動電流の流れの向きを変えるリレーモジュール(TRT―2416)も好評。
(http://www.toho‐inc.com)
理化工業は、温度制御をはじめとした工業用制御機器の総合メーカーとして幅広いラインアップを誇る。中でもプログラム調節計「PF900」は、DINサイズ96ミリ角で、99パターン×10セグメント~10パターン×99セグメントの幅広い範囲で柔軟なプログラム設定ができ、32パターン×32セグメント設定で全パターンリンク時、最大1024セグメントプログラムを実現可能。
また、プログラム調節計専用の新型制御アルゴリズム「RSS(ランプ・ソーク・スタビライザー)」(特許出願中)の開発で、ランプ制御(傾斜制御)開始時の追従性向上と、ソーク制御(定値制御)移行時のオーバーシュート抑制を同時に行い、プログラム制御性が一段と向上した。さらに、サンプリング周期は、高速に変化するプロセス量制御用に0・05秒の高速応答制御型、0・1秒の標準型、安定性を追求した0・25秒の高分解能制御型などが切り替えで使用できる。
なお、モジュール型温度調節計で、分解能0・001℃、マイナス50・000~マイナス150・000℃と幅広レンジ実現のZ―TIO―Gシリーズを追加した。
(http://www.rkcinst.co.jp)