アンドール(笹淵裕司社長)は、エンジニアリングサービス事業の営業力強化とエンジニアの増員を図るとともに、トータルで新しいソリューションビジネスを拡大し、今期売上高27億円(前期比6・12%増)、営業利益2億7000万円(同5・4%増)、純利益1億9000万円を目指す。
同社は、CAD設計、アプリケーションソフト開発を中心に、保守運用に至るまで総合エンジニアリングサービス事業を展開している。特にCAD設計に関しては、昨年神戸市産業振興財団から、2/3次元CAD製品開発において、国内トップレベルの優れた技術を持つ企業と評価され、「神戸発・優れた技術」認定企業に指名された。
現在、自社開発ソフトウェアと、付帯するハードウェアを販売するプロダクツ事業、受託開発からアウトソーシングサービス、製造業のコンサルティング、さらにCADとソフトウェア技術を生かした総合エンジニアリングサービスを展開するエンジニアリングサービス事業、そして不動産事業の3事業を推進。
プロダクツ事業は、2次元CADソフト「CADSUPER
FXⅡ」や、3次元統合CADシステム「CADSUPER
Works」、「シンクライアントCADシステム」に対応した製品などを展開しており、最近では、自社製品の導入から保守・運用・サポートまでを行うなど事業を拡大している。
エンジニアリングサービス事業は、実務経験を持った技術者が、システムの受託開発とアウトソーシングサービスを積極的に展開している。さらに、製造業の効率化を図るコンサルティングサービスとともに、CADとソフト技術の利点を生かした、総合的なエンジニアリングサービスを展開している。
これとともに、教育の徹底や人的投資にも注力しており、昨年度の同事業の売上高は20億2300万円(同5・6%増)と増加。今年の第1四半期も4億7900万円(同10・8%増)と好調に推移している。
今年度は、エンジニアリングサービス事業の強化として、トータルシステムの新しいソリューションビジネスを提案していく。
プロダクツ事業も、CAD技術を活かすことで、新規の受託案件の獲得や、新しいOS対応製品、需要が見込まれる3Dプリンタ製品など、グループ各社が手がけている商材との連携を図っていく。