富士電機と同社の子会社である富士電機中国(上海市、FEC)は、上海電気集団股份(上海市、SEC)と、中国で高圧インバータの合弁会社2社を2014年2月に設立する。
設立するのは、販売合弁会社の「上海電気富士電機電気技術」(上海市)と、生産合弁会社の「上海電気富士電機電気技術(無錫)」。資本金はいずれも3000万ドルで、出資比率は、販売会社が富士電機グループ49%、SEC51%、生産会社が同51%と49%。
中国の高圧インバータ市場は年率15%以上の伸長が予測され、工業用途電力消費の70%をモータが占めていることから、インバータ化による省エネが求められている。
SECは、高圧インバータを適用する高圧モータでは中国トップのシェアを持つ重電メーカー。12年の売上高は771億元(約1兆1000億円)、従業員は約3万人。
今回の合弁会社設立は、富士電機が保有するパワーエレクトロニクスや制御分野の技術力と、SECが保有する機械分野の技術力、および高い販売力のシナジー効果を狙ったもの。
なお、今回の高圧インバータに加え、今後は無停電電源装置やパワーコンディショナなどのパワーエレクトロニクス機器製品なども投入し、事業の拡大を計画している。