日新電機は、太陽光発電の設置工事をより円滑にする、100kW/250kW屋外設置形パワーコンディショナ「SOLARPACK」(ソーラパック)の販売を開始した。太陽光発電用パワーコンディショナ(PCS)の設置形態は、80~90%が屋外設置となっているが、従来のPCSは屋内設置タイプが主流で、屋外設置する場合は、専用の屋外収納盤や据付工事が必要だった。
SOLARPACKは、収納盤が不要で、据え付けにかかる手間と時間を削減する屋外専用器(特許出願準備中)。従来のように屋内形PCSと屋外収納盤を別々に手配したり、現場の工程に合わせて製作・輸送・搬入などを行う必要がなく、煩雑な施工管理が不要である。
現場での組み込み工事も不要で、SOLARPACKの設置工事のみで、施工時間を約30%短縮することができる。さらに、従来のような二重構造も不要で保守点検の作業性向上、定期交換部品数の低減が可能になり保守性が向上する。
屋外収納盤が不要なので、小型・軽量化を実現。原材料の使用量削減や、運搬時の省エネルギー化などにより、環境負荷低減にも貢献する。
PCSは、太陽電池モジュールで発電した直流の電気を交流に変換し、工場や家庭などで使用できるよう電力系統につなぐ機器。昨年施行された「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」に伴い、メガソーラー市場が急拡大しており、同社では、産業用太陽光発電事業者や、システムエンジニアリング事業者などに向け拡販を行っていく。