小型産業用ロボット開発・製造のアイエイアイ(静岡市清水区尾羽577―1、TEL054―364―5301、石田徹社長)は、可搬性能と最高速度、剛性に優れる、セル生産現場などの卓上ロボット、「テーブルトップ型ロボット
TTAシリーズ」=写真=を発売した。
同社のテーブルトップ型ロボットは、コンパクト形状に凝縮し、使いやすさと機能性、さらに低価格を実現したロボットである。TTAシリーズは可搬質量、最高速度などを大幅に向上させた。
最大可搬質量は、ワーク側(X軸)で、同社従来品の10キログラムから20キログラムと2倍、ツール側(Z軸)は2キログラムから5キログラムと2・5倍を実現。最高速度(min/sec)は、X軸・Y軸が300から800と2・6倍、Z軸が300から400と向上した。
さらに記憶容量のアップにより、プログラム数は従来品の4倍、ポジション部は10倍と大幅に向上。追加機能として、フラッシュライト中の電源OFF時のデータ復旧機能を搭載、書き込み失敗前のデータ復元を可能にした。
外部拡張I/O用スロットの搭載により、I/O入出力点数は、従来の3倍に拡張。組み合わせで最大2モジュールが搭載可能。Y軸ベースと取り付けブラケットの一体構造で曲げ剛性がアップ。X軸の開口部はラビリンス(迷路)構造で、本体上面に落ちたネジや溶材、ゴミなどの異物が侵入しにくくなっており、作業環境の対応範囲が拡大した。