IDECは、各種安全規格に適合し、国内メーカー初となる2極強制ガイド式リレー「RF2形」を開発、発売した。標準価格は900~1200円。3年後の年間販売目標は50万個。
強制ガイド式リレーは、接点の溶着故障など、安全制御回路の故障を検出するのに欠かせない重要な部品。1つ以上のa接点とb接点を有し、可動接点は機械的に連結されている。a接点とb接点が同時に閉じることはなく、0・5ミリ以上の接点ギャップが保証される。
RF2形は、EN50205―2002
Type
A、TUV―SUD認証、UL認証、CSA認証など各種の安全規格に適合。
PCB端子用とプラグイン端子用の2種類の端子タイプを用意。メカニカルインジケータにより、接点のON/OFF状況の確実視認を実現し、コイルと接点間、異極接点間を強化絶縁する。
コイル電圧をオフした後、a接点がオフするまでの時間(定格操作電圧印加時の応答速度)は、逆起電力防止ダイオードなしの場合5ms以下、同ダイオード付きで20ms以下。
保護構造RTⅡ/RTⅢや動作表示LED付き、逆起電力防止ダイオード付きなどの機種選択が自由にできる。DINレール用取り付けソケット2機種、プリント基板用取り付けソケット1機種を用意。
主な用途は、工作機械本体及びその周辺機器や自動車の製造ライン、エレベータなどの安全制御用途。
近年、半導体安全出力機能を持ったCNC(コンピュータ数値制御)などの普及が著しく、特に多系統の安全制御などの接点出力変換用に、2極強制ガイド式リレーの需要が高まっている。
強制ガイド式リレーは、これまで国内では同社も含め4極、6極タイプがほとんどだったが、2極タイプを必要とするユーザーニーズに対応するため、国内メーカーとして初の2極強制ガイド式リレーの発売となった。同社では、4極タイプを使用しているユーザーに対し、不要な接点とスペースをなくすエコ&省スペース化製品として拡販を行っていく。