シーメンス・ジャパン(東京都品川区大崎1―11―1、TEL03―3493―4340、織畠潤一社長)は、PLC(プログラマブルコントローラ)「SIMATIC
S7コントローラシリーズ」の新製品として、外部からの不正アクセスを防ぐ制御セキュリティに初めて対応したPLC「SIMATIC(ジマティック)S7―1500ファミリー」=写真=を発売した。出荷開始は11月1日。価格は9万9200円から(CPU本体)。
新製品は、中~大規模の制御向けコントローラとして、19年ぶりに基本設計を刷新。
制御セキュリティへの多層防御として、(1)インターネット環境と分離するファイヤーウォールやVPN機能(2)コントローラへのアクセス権限を4段階まで設定できるアクセスプロテクト機能(3)ネットワーク経由でのなりすましによる不正なアクセスを防ぐ機構(4)重要な制御プログラムやデータを部分的にパスワードで保護するノウハウプロテクト(5)丸ごとコピーした制御プログラムを他のコントローラでは実行させないコピープロテクト―の5つの機能を内蔵している。万一、コントローラにセキュリティの脆弱性が発見された場合には、設備に組み込まれた状態でもネットワーク経由でコントローラのOSをバージョンアップできる仕組みも搭載した。
また、コントローラ本体だけでなく、ネットワークで接続されたリモートⅠ/Oステーションや、ドライブ機器まで対象とする包括的なシステム診断が可能で、診断情報は、コントローラ前面に内蔵された液晶パネル、外付けの表示パネル、PCのインターネットブラウザでも確認ができる。
新製品は、11月6日から東京ビッグサイトで開催の「システムコントロールフェア2013」のシーメンスブースに展示する。