因幡電機産業はこのほど、顧客の多様化するニーズに対応するため、商社機能とメーカー機能、さらに開発機能という同社の総合力と技術力を駆使した、新しいソリューションビジネスを開始した。
同社は現在、電設資材事業、制御・電子機器などの産業機器事業、空調設備や省エネ関連製品などの自社製品事業を中心に展開している。また、顧客のものづくりをトータルで支援するため、開発からシステム受託まで、幅広く対応できる体制を構築している。
最近では、商社機能、メーカー機能、開発機能の3つの総合力を備えた技術商社として、単品販売だけでなく、システム提案から開発・設計、カスタマイズ、アフターサポートなど、顧客の多様なニーズに対し、トータル的なソリューションビジネスを展開している。
今回、同社では3つの総合力と技術力をさらに発揮するため、既存の事業も含め「ネットワーク・ソリューション」「バッテリー・ソリューション」「エコ・ソリューション」「ライフスタイル・ソリューション」という4つのジャンルに分け、新しいソリューションビジネスとして積極展開する。
ネットワーク・ソリューションでは、従来から定評のあるマルチメディア情報配線システム「Abaniact(アバニアクト)」を中心に、業界初となるコンセント内蔵タイプのWi―Fiアクセスポイントや、集合住宅用インターネットシステムなど、ネットワーク機器を積極提案し、高度化するネットワークニーズに対応する。
バッテリー・ソリューションでは、電力使用量の削減や災害時などの停電に備えるため、安全性と電池性能に優れたリン酸鉄リチウムイオンを採用した最先端の定置用リチウムイオン蓄電池や、持ち運びできるモバイル蓄電池、蓄電システムなどを展開する。
エコ・ソリューションでは、エネルギー・マネジメント・システムのさらなる普及を図るため、電気・ガス・水道の使用量がモニタリングできる「エムグラファー」や「アクアセンサー」などを提案する。
ライフスタイル・ソリューションでは、Bluetooth機能搭載のスマートフォンや、ワイヤレスで再生できる天井埋め込み型スピーカなど、新しいモバイル機器やシグナリング機器を提案する。
同社ではこうした新しいソリューション以外に、さらなる顧客の省エネニーズに対応するため、太陽光発電関連機器やLED照明、高効率のモーターやインバータなど各種省エネ機器・システムの拡販に注力する方針だ。