2秒でケーブル剥きと圧着電動式の棒端子用自動工具

フエニックス・コンタクト(横浜市港北区新横浜1―7―9、TEL045―471―0059、青木良行社長)は、フェルール(棒端子)用ハンディタイプ自動工具「CF
CRIMPHANDY
1・5」を開発した。

新工具は電動式で、1台でケーブルの剥きと圧着が約2秒で同時にできることから、端子台の結線作業を飛躍的に効率化できるもの。

電線を工具に挿入するだけで、所定の長さに剥いてフェルールを圧着するため、従来の手作業に比べ作業時間とコストを約10分の1に削減でき、作業者によるばらつきも少なく、品質も安定す
る。

電動式のため、長時間の作業でも作業者の負担が軽減でき、またコードレスのハンディタイプ(充電式)であるため、作業現場への持ち運びも容易で、製品の傍で作業内容に合わせた使用が可能。

制御盤内などに使用するレール端子台や、リレー、サーキットブレーカ、角型コネクタや基板用端子台などの製品では、接続にプッシュイン方式やスプリング方式の普及が進んでいることで、フェルールの使用が増加している。

フェルールの電線接続は、丸型圧着端子接続の場合と同様、電線の被覆を剥いて端子を圧着する必要があり、ユーザーによっては、年間数万本、数十万本といった大量のフェルール接続作業をストリッパー、圧着工具の2種類の手動工具を用いて手作業で行っているところも多く、作業時間短縮とコスト削減が課題となっている。

しかも、手作業のため剥き線の長さ、ひげの発生など、作業者の熟練度による品質のばらつきも多い。

同社では、インターフェイス機器の総合メーカーとしての長年の経験を生かして開発したもので、端子台の結線工数削減と作業効率の向上に飛躍的につながるものと見ている。

なお、この工具は6日から開催の「システムコントロールフェア」の同社展示ブースで、国内初の実演展示が行われる。

主な仕様は次の通り。

▽外形サイズ・重量=全長200ミリ、重さ430グラム▽適合電線=IEC1・5㎜2(JIS電線、AWGは適応確認が必要)▽剥き線長さ=8ミリ▽電池時間=2000回圧着(充電時間60分)。

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